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2018.05.02

メルマガ第42号法律コラム~著作権について(JASRACと音楽教室)

 

今回の法律コラムでは、JASRAC(一般社団法人日本音楽著作権協会)が音楽教室での楽曲使用に使用料を徴収することについて、法的な問題点を取り上げます。

□ 目 次 □

1.法律コラム~著作権について(JASRACと音楽教室)

2.事務所お花見句会

3.麹町グルメのご紹介

 

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1.著作権について(JASRACと音楽教室)

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2017年2月、JASRAC(一般社団法人日本音楽著作権協会)が、音楽教室における楽曲の使用について、使用料を徴収する方針になったということが、大きく報道されました。

そして、JASRACと音楽教室は、まだ係争中のようですが、近時、その結論をまたずに、JASRACが実際に徴収を開始する方針であるということも、報道されました。

この問題におけるポイントの1つは、音楽教室で、教師や生徒が楽曲を演奏することが、著作権法が定める「(公衆にむけた)演奏」といえるかどうかです。著作物(楽曲は著作物の1つです)の使用においては、まず、その使用が、著作権として保護されている権利に抵触しているのか(「演奏」は著作権の1つとして保護されています)、ということを考える必要があります。

もし仮に、音楽教室における使用が「演奏」にあたるとすると、音楽教室も営利を目的としているので、楽曲を使用するためには、著作権者やその管理権者から、許諾を得る必要が基本的にはあります。

つまり、JASRACに使用料を支払わなければならないことになります。

ここでは詳しく述べませんが、「演奏」として思い浮かぶのは、典型的にはコンサートなどの、人に聞かせるためのものです。

他方、音楽教室での使用もまた、人に聞かせるためのものであるのか。

そう言われると、もしかしたら違和感を抱く方も、多いかもしれません。

また、どの程度で公衆に向けたといえるのか。音楽教室内での演奏で、そのように言えるのか。

色々と考えていくと、興味深い点が多いです。

ところで、当時の報道において、「子供たちのために自由に使わせてあげてよ」といった著名アーティストからのコメントが紹介されていた記憶があります。「演奏」にあたるかどうかという法律問題から離れた、直感的なコメントだと思いますが、著作権法の趣旨に立ち返って考えさせられるところがあります。

やや大きな話をすれば、著作権を保護することで、アーティストは創作意欲が湧き、創作活動が活発になることで、社会全体としても文化的に発展することになります。

著作権法の基本的な考え方も、文化の発展を目的とした、著作権の保護にあります。

JASRACと音楽教室の問題についても、「自分が一生懸命作った楽曲を使って、ビジネスをしているのだから、使用料を支払うべきだ」と考えるアーティストも多いと思いますし、このように考えることもまた、もっともだと思います。

他方、著作物の使用をあまりに制限すれば、それはそれで社会の文化的環境にマイナスです。

そこで、著作権法は、「著作権の公正な利用にも留意」することも法の目的に掲げ、そのため、著作権者の許諾なしに著作物を使用できる場合も定めています。

「演奏」についての例外をいえば、例えば、学校行事における演奏など、無償の場合は許諾なしに楽曲等を使用できることになります。

音楽教室自体はビジネスですから、「子供たちのために使用を広く認めるべきである」という価値判断が、単純にあてはまるとは言えないと思いますし、価値判断だけで法律問題が解決するわけではありません。

JASRACと音楽教室の問題における大きなポイントは、「(公衆にむけた)演奏」にあたるかどうかでしょう。

しかしながら、この問題の解決がどのように図られるかについては、著作権の保護と、著作物の使用とのバランスを考える1つの事例として、注目していても良いかもしれません。

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. 事務所お花見句会

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当事務所では毎年、桜の季節には事務所イベントとしてお花見を行っています。

今年も3月下旬の某日の夕方から、例年通り千鳥ヶ淵へと繰り出しました。

3月下旬ということで少し早めのお花見になるかと思いきや、今年は桜の開花が早く、まさに満開となった千鳥ヶ淵の桜を絶好のタイミングで存分に楽しむことができました。

さて、当事務所のお花見では桜を見て楽しむだけではなく、その時の風景や気持ちを参加者全員が俳句に詠むことになっています。

そして、お花見後に事務所内で人気投票を行い、投票で選ばれた上位3句の作者には、所長の中村から賞品が贈られます。

投票は誰がどの句を詠んだのか分からない状態で行われるため、意外な人物が意外な句を詠んでいたことが後日明らかになることもあり、それもまた楽しいものです。

それでは、投票で選ばれた本年の上位3句をご紹介いたします。

1位 語らいの 小舟(ボート)を抱く 花霞

2位 夜桜が 別れと春を 招き寄せ

3位 時は満ち 桜まんかい ほがらかに

なお、所長の中村は惜しくも4位でした。

中村 人集い 天地開けて 桜咲く

最近はテレビ番組の影響等で、俳句の人気が高まってきているようです。

皆さまも、日常のちょっとした感動を、気軽に俳句に詠んでみてはいかがでしょうか。

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3.麹町グルメのご紹介

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今回は、麹町のカレー店「欧風カレー ソレイユ」をご紹介いたします。

店名に「欧風カレー」とありますが、「欧風カレー」にはっきりとした定義があるわけではなく、ナンで食べるインドカレーに対して、ライスで食べるカレーを「欧風カレー」と呼ぶことが多いようです。

それはさておき、こちらの特徴は何と言ってもカレーのメニューの豊富さにあります。

おなじみのビーフカレーやチキンカレーはもちろん、海老カレ-、帆立カレー、シーフードミックスカレー、野菜カレー、チーズカレー等、その日の気分やお好みで、いろいろなカレーを楽しむことができます。

また、一日限定5食の牛タンカレーは特に人気があるそうです。

ベースとなるカレーは玉ねぎを丁寧にじっくりと炒めて甘みを出し、フォン・ド・ボーでしっかりと旨みとコクを加えているとのことで、家庭のカレーとはひと味違う、奥の深い味わいです。

辛さは甘口、中から、辛口の3種類から選ぶことができ、アーモンドスライスや卵などのトッピングを追加することもできます。

場所は当事務所の入っているビルの斜め向かいにあるドラッグストア、ウエルシア(旧「一本堂」)そばの短い横断歩道を渡ってすぐに右折し、道なりに進んで一つ目の信号の手前にあるビルの1階、当事務所から徒歩3分程度です。

店内は明るく落ち着いた雰囲気で、お店のマダムもとても気さくでほがらかな方です。
具材、辛さ、トッピング・・・美味しいだけでなく、選ぶ楽しみもあるこちらのお店で、お気に入りのカレーを見つけられてはいかがでしょうか。