メルマガバックナンバー53号 令和元年06月03日分
入梅の候、皆様におかれましては、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
中村綜合法律事務所メールマガジン6月号(第53号)を配信いたしますので、ご一読いただければ幸いです。
元号が「令和」に改元されてから、第1号のメールマガジンとなります。
当事務所は、今後もますます皆様のお役に立てる事務所を目指してまいります。
令和の代も、変わらぬお引き立てのほど、どうぞ宜しくお願い申し上げます。(2019.6.3 弁護士 中村雅男)
1. 相続法改正による遺産分割前の預貯金債権の行使
1 預金債権は遺産分割の対象となるか
~最高裁平成28年12月19日決定、最高裁平成29年4月6日判決
従来の判例法理によれば、相続財産である預貯金債権は、可分債権にあたり、相続と同時に当然に分割され、各共同相続人は自らの相続分に応じて債権行使が可能となり、また、当然に分割される結果、可分債権は遺産分割の対象にならない、と理解されていました(最高裁昭和29年4月8日判決、最高裁平成16年4月20日判決)。
最高裁平成28年12月19日決定は、「共同相続された普通預金債権、通常貯金債権及び定期貯金債権は、いずれも、相続開始と同時に当然に相続分に応じて分割されることはなく、遺産分割の対象となる。」と判示しました。
本決定は、貯金債権が相続開始と同時に当然に分割される旨を判示した最高裁平成16年4月20日判決を変更する旨明示しています。
続きの記事は当事務所ホームページに掲載しております。
こちらをご覧下さい。
2. 入所のご挨拶~弁護士 菅原麻衣
平成31年4月1日付で、当事務所に菅原麻衣弁護士が入所いたしました。
どうぞよろしくお願いいたします。
【入所のご挨拶】
この度、当事務所に入所しました、菅原麻衣(すがわらまい)と申します。
平成30年1月に弁護士登録後、都内の法律事務所で勤務をしておりましたが、ご縁があり当事務所に入所することになりました。
出身は、宮城県仙台市になります。
大学1年の春に地元が東日本大震災で被災した際、そこでは境界紛争など様々な法律問題があることを知るとともに、求められていたのが顔見知り間の紛争を柔軟に治めてくれるアドバイザーのような存在であると感じました。
弁護士は広範な業務権限を有しており、このような業務を行うことも可能であると感じ、弁護士を志望するに至りました。
都内の法律事務所に勤務していた際には、顧問先の企業から、様々な法律相談を受けたり、契約書チェック、企業がM&Aの際に行う法務デューデリジェンス、セミナーの講師など、様々な経験を積ませて頂きました。
短い間でしたが、弁護士が携わることのできる分野は広範囲なものであると実感しました。
この経験を生かし、当事務所においても様々なリーガルサービスを提供させて頂きたく存じます。
最後に、悩んでいる方に寄り添い、依頼者の利益を実現できるよう、全力で案件に取り組んで参りますので、今後ともよろしくお願いいたします。
3.入所のご挨拶~弁護士 両川正和
同じく平成31年4月1日付で、当事務所に両川正和弁護士が入所いたしました。
どうぞよろしくお願いいたします。
【入所のご挨拶】
このたび、当事務所に入所いたしました、両川正和(りょうかわまさかず)と申します。
新潟県上越市の出身で、高校時代までは、新潟県内で過ごしておりました。
都内の大学を卒業後、信販会社に就職しました。
会社では、最初の1年間のみ関東の支店で営業を経験し、その後は都内の本社や北海道、東北地方で主に経理・財務の仕事を担当しておりました。
印象に残っている業務として、会社の事業の採算性の検証を行っていたことが挙げられます。
その後、会社を退職し、弁護士を目指すことを決断しました。
皆さんからは、よく決断しましたね、思い切りましたねなどと言われるのですが、元々大学が法学部の出身で法律家の職業に興味があったこと、弁護士になれば様々な分野で専門性をもって社会に貢献できるのではないかと考えたことから一念発起しました。
自分の無謀とも思える決断を受け入れてくれた家族をはじめとして支えてくれた方々に恩返しすべく頑張っていく所存です。
そして、とにかく困っている方や心配している方の支えになることができたらと思っております。
そのためには、相談者様や依頼者様とのかかわりの中で、お話をよくお聞きし、安心を感じていただける存在になることを目指してまいります。
どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
編集後記
今月は、2名の弁護士の「入所のご挨拶」をお届けいたしました。
菅原弁護士、両川弁護士は、ともに司法試験予備試験合格を経て、司法試験に合格しています。
司法試験予備試験については、新聞などで目にしたことがある方も多いかと思います。
旧司法試験の廃止に伴い、平成23年から開始された試験で、司法試験の受験資格を得るための試験です。
その合格率は、約4%と非常に狭き門となっています。
2名とも、弁護士になってからの年数は浅いながら、実力と志を兼ね備えた弁護士です。
新たに2名を迎えて、当事務所は、今後もますます皆様のお役に立てる事務所を目指してまいります。
また、両川弁護士は、当事務所に隣接のほがらか信託株式会社でも執務をしております。
今話題の信託ですが、こちらももしご興味がありましたらお問い合わせください。
今月も、最後までお読み下さり、ありがとうございました。
関東地方は、今月には梅雨入りが予想されます。
皆様体調にはお気をつけてお過ごしください。
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